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劣化の著しい鉄道高架橋のリニューアル工事

発注者 近畿日本鉄道(株)

 近鉄大阪線桜井駅付近の急曲線区間の高架橋について経年構造物(RCラーメン、ゲルバー式昭和3年築)としての劣化調査を行った結果、種々の問題点がみられました。一方、近鉄では社会のニーズに相応し近鉄大阪線(難波・名古屋間)の列車速度向上が検討されていました。そこで、当該区間について線形改良(半径200Mと260MのSカーブから500Mと600MのSカーブに改良)と高架橋の改築、補強を同時に行うことが決定されました。
 建設コンサルタントとして活線施工で実施するこの業務の調査、設計、施工計画等に携わり、高架橋の健全度判定ののち高架橋の補強方法を検討した結果、既設高架橋下の柱間にRC箱型函渠を構築し補強する方法を提案し採用されました。

土木学会関西支部「技術賞」受賞 設計業務に参画

 本工法の採用により営業線鉄道高架橋を、仮線を設けたり列車を徐行させたりすることなく改築でき、人家の密集した市街地における新規用地の取得や旧高架橋の撤去が不要となり、工事費の節減・工期の短縮や工事公害の抑制に大いに貢献しました。またBOXカルバートで改築したことにより高架下空間の有効利用が可能となったほか、併せて施工した急曲線改良に伴う軌道中心線の移設にも容易に対応できたことが評価されました。
 老朽化した構造物の補強・改築の必要性は、今後ますます高まるなか、本事例は社会資本の中で重要な地位を占める高架橋に対する補強・改築工事において先駆的な役割を果たすものと考えます。
  • 高架橋の改築、補強

    [高架橋の改築、補強]

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